渡辺慎治医師インタビュー

渡辺慎治 先生(精神科) 精神保健指定医 認知症病棟部長

    ①どうして医師を志したのですか?


    子供のころから健康に対する関心が高く、私自身も健康にとても気を遣っていました。そこで将来は健康に関する仕事に就きたいと常々考えていたのですが、父が開業医だったこともあり自然と医師を志すようになりました。


    ②なぜ、精神科を選ばれたのですか。


    医学生時代の実習で精神科をまわった時、精神科治療により重症のうつ病で言葉も話せなかった人がどんどん元気になっていく姿や、激しい統合失調症で凶暴であった人が別人のように穏やかになっていく姿をみて、「人の心が医療の力で治せるなんて…」と感動しました。そこで私も精神科医になりたいと思うようになりました。



    ③なぜ、桐和会に入職頂いたのですか。


    私はずっと九州に住んでいたので、申し上げにくいのですが桐和会のことは何も知りませんでした。妻の実家がたまたま川口さくら病院の近くにあり、妻の喜ぶ顔を見たかったからというのが正直な理由です(笑)。 しかし、認知症のみならず高齢者全般の健康をトータルで管理していく病院を目指すという川口さくら病院の方針は、以前から健康に対する関心が強かった私にはまさにピッタリでした。
    病院の雰囲気も明るく活気があり、入職してよかったと思っています。
    妻に感謝ですね(^o^)


    ④休日はどのようにお過ごしですか。


    九州に住んでいたころはゴルフとスキューバダイビングを趣味として楽しんでいました。3年前に埼玉に来てからはゴルフ練習場の少なさと海がない(笑)ということで、自然と以前の趣味から遠のいてゆき、代わりに九州では見たこともない東京の大都会を妻と二人で歩いて回ることが楽みです。しかしすぐにコロナ禍で…。今は妻と自宅で過ごす時間が最大の楽しみです。


    ⑤外来では、どのような方がいらっしゃるのでしょうか。


    認知症の方はご本人自身には自覚がない場合がほとんどなので、本人の意思で受診される人は多くありません。本人自ら受診される場合は正常な老化による記憶力低下であって認知症ではない場合が多かったりします。 やはり認知機能の低下により日常の生活に支障をきたしているとご家族が感じるようになった、もしくは怒りっぽくなった、何もしなくなった、変なことを言うようになったといった性格・行動の変化をご家族が感じるようになり受診されることが大半です。
    ご家族が認知症ではないかとご心配な方、性格や行動が変わってお困りのことがある方などは早めに受診をおすすめします。
    初期の認知症は投薬により進行を遅くすることもでき、また興奮・妄想などの精神症状は治療も可能ですので、早めの受診が非常に重要です。
    当院の認知症外来では、認知症の診断・治療や生活相談などを行っています。問診、認知機能検査、頭部CTによる画像診断、血液検査などにより、総合的な診断および治療をいたします。


    ⑥渡辺先生を指名する外来患者様も多いと伺っております。何か心掛けていることはありますか。



    大変ありがたいことに、川口さくら病院に勤務して約3年ですが、外来を担当させていただいた当初から通院されている患者様及び施設関係者様などからの推薦を多くいただいております。
    医療は日進月歩しており、そうした現実に医師として向き合いながら、なるべく患者様やご家族の期待に応えられるように心掛けております。


    ⑦認知症デイや外来からの入院について教えてください。


    認知症によって生じた精神症状や行動障害のため、自宅や施設での介護が困難になった方には、適切な治療とケアのために入院も受け付けています。
    当院に通院されている方だけでなく、他の病院から転院してこられる方もいらっしゃいます。入院については、かかりつけ医と当院の医師が連携をとりながら検討します。
    患者さんの思いにできる限り寄り添い、その人らしさや生活の視点を大切にすることで心の安定が図れるよう努めていきます。


    ⑧施設との連携や退院後のフォローについて教えてください。


    当院は長期の療養を前提とするものではありませんので、治療により精神症状が軽快すれば、退院に向けて準備を進めていく事になります。退院先の希望ついては、入院初期からお伺いします。できるだけご本人様とご家族様の希望通りに退院ができるように調整いたします。
     ご自宅にもどる場合は、当院の相談員が、介護の負担を軽減するために公的な機関が行っている在宅介護で必要な各種のサービスを受けられるようにご相談を受けています。また退院後も安心して生活を送れるように、当院では訪問診療、訪問看護、デイケア等様々な施設を併設しておりますので、お気軽にご相談下さい。
    精神症状の問題が解決しても、認知機能低下のために自宅での生活が難しい場合は、適切な施設に入所できるようにお手伝いを致します。
    当院でも、多数の関連施設があり、ご家族の希望を確認しながら関係機関や施設と連携をとり、安心して退院できるようサポートを行います。
    川口さくら病院では、スタッフ間・関係機関・地域の皆様との連携をしながら、認知症高齢者の方々とそのご家族のお役に立てるよう、「あんしん まごころ」のある医療を提供できるように、地域の頼れる病院を目指しています。


    ⑨受診を検討されているご家族へメッセージをお願い致します。


    高齢化が急速に進み、認知症患者さんが急増している今、認知症に伴う精神症状および行動障害などで多くの方が悩んでおられます。
    川口さくら病院は川口市唯一の認知症専門病院として、患者様とそのご家族の方の目線に立った「やさしい医療・介護ケア」「真に必要な医療・介護ケアサービス」の提供を目指し努力して参ります。
    「家族が認知症かもしれない」、「自分が認知症かどうか心配」という方も認知機能検査・画像検査等の各種検査、診察により、必要な治療などを早期からご提案致します。
    認知症を患う患者さん、ご家族・介護をされる皆様の“頼れる存在”であり、地域に信頼され、愛される病院を目指したいと考えております。
    ご家族の行動・感情の異変にお困りの方はお気軽に川口さくら病院までご相談ください。